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専門医が教える!タトゥー除去の方法、値段、痛み、期間、傷跡の全て

カウンセリング

タトゥー除去を決意したものの、まずは何から始めればいいのか分からないといったことが多いのではないでしょうか?

タトゥー除去といってもレーザーで治療する方法や切除や植皮、削皮といった手術で除去する方法があります。

そのため、どんな方法が最適なのか?
どのくらい仕事を休めばいいのか?
どのくらいの費用を用意すればいいのか?
どのくらい痛いのか?
傷跡は残ってしまうのか?

など、いろいろな不安がありますよね。

実際、小さなタトゥーではあれば、即日、傷跡もあまり目立つことなく、仕事も休まずにけすこともできる除去方法もあります。

今回は、大きなタトゥー、小さなタトゥー様々なタトゥー除去を行ってきた東京イセアクリニックの総院長吉種が、タトゥー除去の方法、値段、痛み、期間、傷跡ついて、徹底的に解説いたします。


1 タトゥー除去の方法

タトゥー除去とは、一般的にクリニックでの手術や治療を用いて入っているタトゥーを除去することをさします。また、一時的にタトゥーを消す方法もありますが、それはタトゥーを消すというよりも隠す方法といえます。

現在、クリニックで行われているタトゥー除去の方法は下記の4つが挙げられます。

  1. レーザー治療
  2. 切除術
  3. 植皮術
  4. 削皮術

この4つの治療法の違いは、大きく分けると『確実性』『除去までの早さ』です。また、タトゥーの種類や大きさにより、適応する術式が異なります。
次の表は、4つの術式の違いについて簡単に示した表です。

表

『自彫り』とはご自身でマチ針や墨汁などを使用しいれたタトゥー、
『機械彫り』とはタトゥースタジオなど機械を使って入れたタトゥー、
『刺青』とは和彫りとも呼ばれ、手で入れられたタトゥー(刺青)をさします。

この3つは墨が入っている深さが異なるため、除去できる方法と除去できない方法が存在します。

タトゥーを消す方法

タトゥーには除去する方法と一時的に隠す方法の2つがあります。
上記で説明した通り、除去する方法は治療、及び手術です。
また、一時的に隠す方法は、ファンデーションやテープを用いた方法です。
下記記事では、タトゥーを除去する方法と一時的に隠す方法を詳しく解説しています。

タトゥーを消す方法について詳しくはこちら≫

次の章で各タトゥー除去の方法について詳しく説明していきます。

1-1 レーザー治療

タトゥーをレーザーで治療する方法は、医療用のレーザーをタトゥーが入っている墨の部分に当て、熱と衝撃で色素を粉砕する方法です。

下記は、当イセアクリニックのPICOレーザーで治療を行っている動画です。

このようにメスを入れずにタトゥーを除去していくことができる方法です。

レーザー治療では、粉砕され細かくなった色素は体内のマクロファージという細胞が分解することにより徐々に墨が除去されていきます。

レーザー

マクロファージとは、別名、貪食細胞(どんしょくさいぼう)といい、体内で死んでしまった細胞や細菌などの不要な異物を食べて消化する働きをします。

粉砕された墨は不要な異物としてマクロファージが消化し排出していく仕組みなので、一気に消えるというよりは徐々に薄くなっていく仕組みです。

更に一度に全ての墨が破壊できるわけではないため、繰り返しのレーザー治療が必要になるとともに、マクロファージも一度に全てを消化できるわけではないため、タトゥーを消すために期間を要します。

この期間は使用するレーザー機器により異なります。

それぞれの違いは、必要な照射回数だけでなく、適応のタトゥーが異なります。

YAGレーザー PICOレーザー
適応の違い 黒色のタトゥー カラーのタトゥー
照射回数 5回以上 3回以上
価格※ 11,000円/1㎠ 18,700円/1㎠
※東京イセアクリニックでレーザー治療を受けた場合の1回目の税込価格

従来のYAGレーザーの場合は黒色のタトゥーが適応となり、カラーのタトゥーには反応を示しませんでしたが、PICOレーザーは新たに導入された波長により、カラーのタトゥーが治療の対象となりました。

また、YAGレーザーがナノ秒(10億分の1秒)でレーザーを照射していたのに対し、PICOレーザーはピコ秒(1兆分の1秒)での照射が可能となります。

どういうことかというとPICOレーザーの方が早いスピードでターゲット(墨)に到達するため、その分破壊する強さが大きくなり、YAGレーザーよりも細かく墨を粉砕することができるため、マクロファージがより食べやすくなり、少ない回数で治療ができるようになったということです。

しかし、刺青のように深い位置に墨が入っている場合は、レーザーでは衝撃が届かず、色素が分解できない可能性があるため、時間が掛かり、確実に除去できるとはいえない治療となります。

レーザー治療ですので、体にメスを入れないことが大きなメリットであると言えます。体にメスを入れないということは手術跡が残らない治療法でもあるため、手術跡を気にされる方には最適な治療法でもあります。(但しヤケドをしたときのような跡が残ります。)

タトゥーレーザー治療について

タトゥー除去で用いられるレーザー治療の

  • レーザー治療の仕組み
  • 回数と期間
  • 値段の目安
  • 施術の流れ

については下記の記事で詳しく解説しております。

レーザー治療について詳しくはこちら≫

1-2 切除術

切除術は、入っているタトゥーを方錘形(ぼうすいけい)に切り取り、縫い合わせて除去する方法です。

タトゥー切除

脂肪層まで皮膚にメスを入れて除去して行くため、深い層に入っているタトゥーを除去することに向いています

タトゥーの深さ

小さいタトゥーであれば、1度の手術で除去することが可能であるため、最短で日の除去が可能な場合が多いですが、大きいタトゥーの場合は、分割切除といって、複数回に分けて手術を行います。

タトゥー切除

しかし、分割切除ができるタトゥーにも限界の大きさがあるため、左右に寄せることができる皮膚の余裕がない程の大きさのタトゥーはレーザー治療、植皮術、削皮術が適応となります。

また、上のイラストのように完治後も縫い合わせた跡(縫合跡)が残ります。そのため切除術は、交通事故などでケガを負った手術の跡としてごまかす方が多いです。

症例

タトゥー切除について

タトゥー除去で用いられる切除術の

  • 費用
  • 仕組み
  • 痛み
  • ダウンタイム
  • 経過
  • 失敗

については下記の記事で詳しく解説しております。

タトゥー切除術について詳しくはこちら≫

 

1-3 植皮術

植皮術は、タトゥー部分に健康な皮膚を移植し除去する方法です。タトゥーの入っている部分は、一度皮膚を削った上で皮膚をかぶせるため、広範囲なタトゥーを除去することに適している方法です。

ステップ

 

植皮術には採取した皮膚をそのまま移植するシート植皮、採取した皮膚をメッシュ状に引き伸ばし移植するメッシュ植皮、採取した皮膚を細かく刻んで点々と移植するパッチ植皮の3つの種類がありますが、現在ではシート植皮とメッシュ植皮が主に用いられます。

 

植皮の種類

メッシュ植皮では、採取した皮膚を約3倍の大きさまで引き伸ばすことができるため、切除術で除去が困難な大きなタトゥーを除去したり、また、切除術では分割切除が必要と診断されたタトゥーであっても一度の手術で除去できるメリットがあります。

しかし、シート植皮の場合はパッチワークのような跡、メッシュ植皮であれば、メッシュ状の跡が残ります。

シート植皮

シート植皮術症例

メッシュ植皮

症例写真1

植皮術はヤケド治療にも用いられる治療になりますので、低温ヤケドの治療跡といってごまかすことができる術式です。

タトゥー植皮について

タトゥー除去で用いられる植皮術の

  • メリット・デメリット
  • 仕組み
  • 痛み
  • ダウンタイム
  • 経過
  • リスク

については下記の記事で詳しく解説しております。

タトゥー植皮術について詳しくはこちら≫

1-4 削皮術

削皮術は医療用のカミソリでタトゥーを削って除去し、新しい皮膚が再生されることにより周りの皮膚と馴染ませる方法になります。

削皮法

しかし、削れる深さには限界があるため、脂肪層まで入り込んでいる墨を除去することができず、うっすらと残ってしまう可能性があります

削皮術は、一度の手術で広範囲なタトゥーを除去することができる方法ですが、体の負担を考え、一度に手術ができる範囲を体の9%としています。

9%とは、主にヤケド治療で用いられる人の皮膚の範囲を下記のイラストのように12ヶ所に分けたときのパーセンテージになります。

身体

削皮術は、分かりやすい言い方をすると、ヤケドをして皮膚が剥がれてしまっているような状態になりますので、この9%を超える治療の場合は体への負担が大きくなるので、当院では9%以内の範囲を一度に削皮できる範囲としています。

タトゥー削皮について

タトゥー除去で用いられる削皮術の

  • 仕組み
  • 手術の流れ
  • 痛み
  • ダウンタイム
  • 経過
  • リスク

については下記の記事で詳しく解説しております。

タトゥー削皮術について詳しくはこちら≫

 


2 タトゥー除去の値段

タトゥー除去の値段は入っているタトゥーの大きさ、術式によって異なります。

術式は、前章で解説した通り、早く消したいか?確実に消したいか?跡を残したくないか?などの希望により変わってきます。下記ではタトゥー除去の値段について解説していきます。

下記の表はタトゥーの大きさと希望により最適な術式をまとめた表になります。

 

早く

確実に

跡を残したくない

大きいタトゥー
(背中一面など)

植皮術・削皮術

植皮術

レーザー治療

部分的なタトゥー

切除術

切除術

レーザー治療

また、下記の表は当イセアクリニックのタトゥー除去治療における値段です。

施術

値段

YAGレーザー治療

11,000円/1㎠

PICOレーザー治療

18,700円/1㎠

タトゥー切除術(※)

22,000円/1㎝(縫合幅)

削皮術(10cm×10cm)

308,000円

植皮術(10cm×10cm)

517,000円

全て税込

※ 各縫合幅が最低切除料金に満たない場合、1回につき1か所88,000円(税込)で申し受けます。

タトゥー切除における縫合幅とは、切除後に縫い合わせる長さのことです。正方形のタトゥーの場合は、直径の3倍、長方形であればタトゥーの長い方の長さプラス3cm4cmが目安となります。

サイズによりますが、例えば10cm×10cmのタトゥーを除去する場合は下記の費用となります。

YAGレーザー治療

110,000円/1回

PICOレーザー治療

187,000円/1回

削皮術(10cm×10cm)

308,000円

植皮術(10cm×10cm)

517,000円

※価格はすべて税抜です。

また、タトゥー除去では、手術代の他に麻酔代やアフターケア物品代、薬代が必要となる場合があります。

タトゥー除去は保険が適応しない自由診療であるため、手術代だけでなく、その他の費用もクリニックごとに自由に定められます。そのため、タトゥー除去の料金を見るときは、こういったその他の費用も頭に入れておくようにしましょう。

イセアはその他の費用が一切掛かりません。

イセアでは、麻酔代やアフターケア代、薬代など全て含んだ値段となっております
(※笑気麻酔・静脈麻酔のみ別途で費用を頂いております。)

タトゥー除去の費用について

タトゥー除去に掛かる費用は、タトゥー除去の方法と大きさにより異なります。
下記記事では、当イセアクリニックでタトゥー除去を行った症例を元に、タトゥーを入れた方法やサイズ別で費用を解説しています。

タトゥー除去の費用について詳しくはこちら≫


3 タトゥー除去の痛み

タトゥーを除去するに当たり、治療や手術の痛みは誰もが気になるものなのではないでしょうか。
しかし、実際はレーザー治療においても、切除術や植皮術、削皮術においても麻酔を使用するため、術中の痛みは感じません。術後も痛み止めを服用すれば、眠れない程の痛みを伴うことはないため、痛みについては心配の必要はありません

タトゥー除去における痛みを感じるタイミングは『麻酔時』『手術時』『術後』です。この3つの段階別に痛みの感じ方と対策について説明します。

  • 麻酔時
    局所麻酔を必ず行いますが、注射針を患部に指すため、チクッとするような痛みを感じます。このチクッとする痛みが気になる場合、鼻から吸引するタイプの笑気ガス麻酔を使用します。
    笑気ガス麻酔は吸引中、酔っ払ったときのようなフワフワした感覚になり、注射針の痛みも緩和されます。
  • 手術時
    局所麻酔が効いているため、痛みを感じません。
  • 術後
    術後はズキズキ、ヒリヒリした痛みを感じますが、痛み止めの服用で緩和されない場合は出血などの合併症を考えなければなりません。
    痛み止めは内服薬と坐薬の2種類を用意しており、主に切除術、植皮術、削皮術を受けられた方が術後の痛みを感じるため、お渡ししております。

タトゥー除去の痛みについて

タトゥー除去の痛みは誰もが気になるもの。
ですが、痛みの感じ方はタトゥー除去の方法(レーザー治療・切除術・植皮術・削皮術)によって異なります。
下記記事では、タトゥー除去の痛みについて治療・手術ごとに解説しております。

タトゥー除去の痛みについて詳しくはこちら≫

 


4 タトゥーが除去できるまでの期間

タトゥーが除去できるまでの期間は大きさと施術によって異なりますので、術式ごとに解説していきます。

  • レーザー治療
    レーザー治療は最短で6ヶ月、なかには消えないタトゥーもあるので注意が必要です。
    レーザー治療の間隔は2ヶ月~3ヶ月なので、浅い層に入っているタトゥーであれば、3回の治療を2ヶ月~3ヶ月間隔で行い、除去が完了となりますが、深い層に入っているタトゥーは薄くなったまま、照射を続けても効果が出ない場合があります。
    そうなった場合、確実に除去するために切除術や植皮術、削皮術に切り替え、治療を行う必要があります。
  • 切除術
    基本的には即日タトゥーの除去が可能となります。
    ただし、2週間~1ヶ月間は通常の生活に戻るまでに制限が掛かるため、注意が必要です。
    また、分割切除となった場合は、1回目の手術日から3ヶ月の間隔を空けるため、期間は長くなります。
  • 植皮術
    基本的には即日タトゥーの除去が可能となります。
    通常の生活に戻るまでに1ヶ月掛かる場合があり、植皮部分が周りの皮膚と馴染むまでに34年掛かる場合があります。
    また、広範囲のタトゥーの場合は数回に分けることもありますが、完全別部分のタトゥーとなるため、1ヶ月程度の間隔で問題ありません。
  • 削皮術
    基本的には即日タトゥーの除去が可能となりますが、広範囲なタトゥーの場合は、1ヶ月程度の間隔を空けて除去していきます。
    通常の生活に戻るまでに3ヶ月掛かる場合があり、周りの皮膚と馴染むまでには、34掛かります。

タトゥー除去の回数・期間

タトゥーが除去できるまでの期間と施術回数は、術式とタトゥーのサイズにより異なります。
下記の記事では、タトゥーの術識別にタトゥー除去の回数と期間を解説しています。

タトゥー除去の回数と期間について詳しくはこちら≫

 


5 タトゥー除去の跡

切除術・植皮術・削皮術は、必ず手術跡が残ってしまう手術です。

手術でタトゥーを除去する場合は、タトゥーを消すというよりもケガなどの手術跡としてごまかすといった認識を持つことが大切です。
手術跡はどういった跡になるのか、施術ごとに症例を用いて紹介してきます。

切除術の跡
術後3ヶ月後の約2cm×2cmのタトゥー除去跡(費用141,000円/税込)

症例1

 

術後3ヶ月後の約30cm×30cmのタトゥー除去跡(費用1,540,000円/税込)

症例7

タトゥー切除の跡について

タトゥー切除術は、必ず縫合跡が残ってしまう施術です。
さらに、タトゥーが大きければ大きいほど、また間接部分などの動きが多い部分については、傷跡が目立ちやすくなっています。
当イセアクリニックでは、切除術の症例を数多く開示しておりますので、仕上がりのイメージをご自身でご確認ください。

タトゥー切除の跡ついて詳しくはこちら≫

植皮術の跡

術後6ヶ月後の約12cm×12cmのタトゥー除去跡(費用720,000円/税込)

症例

術後3ヶ月後の約8cm×5cmのタトゥー除去跡(費用413,600円/税込)

シート植皮術症例

削皮術の跡

術後6ヶ月後の30cm×25cmのタトゥー除去跡(900,000円/税込)

削皮術症例

 


6 まとめ

いかがでしたでしょうか?

本記事ではタトゥーの術式からタトゥー除去の痛み、値段、回数、期間などタトゥー除去にまつわること全てを紹介いたしました。

タトゥー除去の術式は4つあり痛み、値段、回数、期間はそれぞれ下記の通りです。

術式

痛み

値段

回数

期間

YAGレーザー治療
PICOレーザー治療

なし

11,000円(税込)/1㎠
18,700円(税込)/1㎠

5回以上
3回以上

10ヶ月以上
6ヶ月以上

切除術

なし

22,000円(税込)/1cm

1回~6回

1日以上

植皮術

なし

517,000円(税込)※1

1回~

1日

削皮術

なし

308,000円(税込)※1

1回

1日

1 10cm×10cmの値段

また、クリニックは美容外科で尚且つ形成外科出身の症例数、症例写真が多いドクターを選びましょう。
市販で販売されているクリームには効果の保証が一切なく、一時的に隠す場合はファンデーションがおすすめです。
タトゥー除去は決して簡単な手術ではなく、費用も掛かる手術です。

自分自身と、または家族とじっくり相談の上、満足のいくタトゥー除去を行ってください。

 

 

『イセアのタトゥー除去』専門サイト

イセアは
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でもやっぱりメスは怖い・・・
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イセアの切除術はここがすごい

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